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すさきの文化財

担当 : 生涯学習課 / 掲載日 : 2023/01/23

安和の大ナギ

安和の大ナギ


安和の大ナギ(高知県指定天然記念物)

 安和本谷にある大師堂(地蔵堂)境内にあり、周囲3.4m、高さ25m、推定樹令約500年と言われている。県下第一の巨樹であり、昭和37年に県の天然記念物に指定されている。
 ナギの葉は縦には裂けやすいが横に引っぱるとなかなか裂けないところから「弁慶の力柴(チカラシバ)」とも言われている。5月頃開花し、10月頃に丸い実がなる。

大谷のクス・大谷の花取踊

大谷のクス


大谷のクス(国指定天然記念物)

 大谷地区の須賀神社の境内にそびえる推定樹齢1,300年を誇る四国最大級のクス。根元の周囲約25m、樹高約25mの巨木で、大正13年に国の天然記念物に指定されている。主幹は空洞になっており、中に楠神様が祀ってある。
 大谷のクスは病弱なものも健康になると伝えられており、乳幼児の成長や健康祈願に訪れる人も多く参拝者が主幹部分に入って祈願する。
 また、毎年10月18日に行われる秋祭りでは県無形文化財に指定されている「大谷の花取踊」が奉納される。
 

大谷の花取踊


大谷の花取踊(高知県保護無形民俗文化財)

大谷の四国遍路板碑

大谷の四国遍路板碑


大谷の四国遍路板碑(高知県保護有形文化財)

 久通地区と大谷地区の境にある法印山の尾根から大谷地区に下ったところにある。江戸時代初期に作られたと考えられており、 石質は砂岩で、高さ85cmの三角形状をしている。上部の幅は12cm、下部の幅は39cmである。
 平成16年に県有形文化財に指定された。
 中世末から近世初頭の板碑と四国遍路が重なったものは、土佐以外にはまだ検出されておらず、板碑以外の一般的な石碑にも発見されていない。 その点で貴重な板碑であり、四国遍路の歴史を知る上でも貴重な資料である。

野見の潮ばかり

野見の潮ばかり


野見の潮ばかり(高知県保護無形民俗文化財)

 旧暦1月14日の深夜に行なわれる小正月の行事であり、昭和44年に県無形文化財に指定されている。
 夜潮、竜神祭、海神祭ともいわれ、部落の平安と豊漁を祈願する。(山内家の参勤交代の海路安全を祈願したという説もある)
 地元の青年たちが、古老のうたう「木やり」「船唄」に合わせて野見の海岸堤を東から西へ、道路の辻々で飾り付けした「潮ばかり」を根つきしながら進み、深夜の干潮時に、提灯へ火をともして西端の海岸のシダレ柳にとりつける。後日、「潮ばかり」が沖側へ倒れると豊漁、陸側へ倒れると豊作であると年占いをする。

鳴無神社

鳴無神社


鳴無神社(国指定重要文化財)

 横浪半島の入り江奥の鳴無(おとなし)地区にあり、西暦460年の創建と伝えられている。
 本殿は春日造りで、昭和28年に国の重要文化財に指定されており、天井には美しい天女の姿が描かれている。
 〈御神徳〉海上安全 漁業繁栄 五穀豊穣 産業繁栄 縁結び 子孫繁栄
 毎年8月24日・25日に行われる夏祭りでは優雅なお舟遊び、旧暦8月22日・23日に行われる秋祭りでは古式行事が見られる。
 近年、雑誌等で縁結びのパワースポットとしても紹介されている。

賀茂神社石造層塔・多ノ郷の太刀踊

賀茂神社石造層塔


賀茂神社石造層塔(高知県保護有形文化財)

 多ノ郷地区、賀茂神社境内の鳥居のそばに立っている。高さ4.3m、基礎は縦横48cmの立方体で、重厚感があり、 雄大で見事な塔である。この塔は、種子の彫りや屋根の反りの特徴から、鎌倉後期の作であり、県下最古のもので、 唯一の石造物である。
 平成14年に、県有形文化財に指定された。
 また、毎年10月20日に行われる賀茂神社秋祭りでは、県無形文化財に指定されている「多ノ郷の太刀踊」が奉納される。

多ノ郷の太刀踊


多ノ郷の太刀踊(高知県保護無形民俗文化財)

土佐藩砲台跡

土佐藩砲台跡


土佐藩砲台跡(国指定史跡)

 幕末の異国船渡来により、海岸防備のため須崎にも3箇所の砲台が築造された。そのうちの1つが西浜公園として残され、 昭和19年に国の史跡に指定されている。
 慶応3年(1867年)には、長崎で水夫殺害事件が起こり、イギリス公使パークスが須崎に軍艦で入港している。 その際、土佐藩と外国交渉が持たれ、坂本龍馬も神戸から入港して、船上で交渉を見守った歴史を持つ。
 地元では、台場公園という呼び名で、住民の憩いの場として親しまれている。

木造大日如来坐像

木造大日如来坐像



 鎌倉時代13世紀前半の奈良仏師運慶一門の優れた仏師の作と考えられている。ヒノキの寄木造りで、像高49.3cmの小像。 平成21年に県有形文化財に指定されている。
 像底には、1735年に京都の仏師大谷内記が修理していることが記録されている。
 また2010年に京都美術院国宝修理所で全面的な修復が行われ、平成22年3月に地元に帰ってきた。 弘法大師が広めた仏教の教えの中心になる仏様である。
 


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